水彩で絵を描くための「紙」についてちょっとだけTips

DATE:  LAST UPDATE:2015/01/30

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水彩で絵を描くときに、「いい道具を」というのはよく言われることです。

 

で、実際に水彩の道具をみてみると、高い道具は本当に高い。

「はあ!?紙1枚で何でこんなにするんだよ!」

「これ1個買う値段で、旅行いけるじゃん!」など何かと衝撃です。

 

でもちょっと待って!

ここでいう「いい道具」とは、「値段が高いもの=いい道具」ではなく、

自分に合った道具という意味でとらえてください。

 

自分に合った道具に出合えると、絵を描くたのしさが何倍にも増します。

というわけで、今回は水彩で絵を描くための「紙」についてちょっとだけ。

 

水彩紙

同じ絵の具を使っても、

紙によって描き味も仕上がりも違うのが水彩のたのしいところ。

 

水彩をやる以上、一度は「水彩紙」に触れておく必要があると思います。

専用の紙だけあって、透明水彩の魅力をたのしむのに

非常によいものだと思います。

 

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水彩らしい「水感(みずかん)」が出しやすかったり、

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にじみ・ぼかしをはじめとした水彩の技法を使いやすいという利点があります。

ふわーっといくわけですなあ。

透明感のある色彩・発色のよさも専用紙ならではです。

 

作風によって考える ~たとえばペン&ウォッシュドローイング~

作風によって紙を考えるというのも1つのアイデアです。

 

ここで例に挙げる「ペン&ウォッシュドローイング」とは、

線を生かした技法のことで、線を見えるように、

あるいは強調するように塗る方法です。

 

線で描いたスケッチなどに淡く彩色する「淡彩画(たんさいが)」も

このくくりに入れてよいかと思います。

 

この場合は、塗りだけでなく「線を生かせるような紙」を選ぶのがポイントです。

キレイなラインで描きたいのに、ものすごくでこぼこした紙を選んだら

キレイな線は難しいですよね。

 

それがいくら高くて質のいい紙であっても、

自分の用途には合っていないというわけです。

 

淡彩画についてはいつか触れるとして

ここではペン&ウォッシュドローイングのちょっと極端な例を。

 

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↑これはとっても安い紙。水彩紙でもなんでもない紙に描いています。

手描きのラインに透明水彩で彩色しています。

このラインと塗りに合いそうな紙をセレクトした例です。

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↑こちらも同様。にじませたり、ぼかしたりしたくない絵の場合は

にじみにくくてぼかしにくい紙を使います。

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↑こちらは水彩紙。 少しラフ気味のラインで描ける紙、

けっこうでこぼこした紙をセレクトしています。

 

いろいろ試してみよう

紙にはそれぞれの特長があります。いろいろ使ってみると、

 

「この紙は○○はやりやすいけど、△△はやりにくい」

「扱いが難しいけれど、決まったときはものすごい味が出る」

「まとまりはあるけれど、全体におとなしい感じかなあ」

 

など、感じることがいっぱいあります。

 

世の中には、たくさんの水彩紙、紙があります。

最初から「この紙しかない!」と決めてしまうのはもったいない!

 

いろいろな紙を試してみるのも、水彩のたのしみの1つと考えてみると

よりおもしろさが増すことと思います。

 

自分に合わないなあと思った紙は

紙を試すときは、1枚だけでなく何枚か描いてみると

より特長がつかみやすいかと思います。

 

紙にはそれぞれの特長があるわけですから、

当然、自分に合わないなあという紙も出てきます。

 

そうした紙が余ってしまったときは、

水彩クロッキーや、イメージスケッチ用に使ってみるのも1つの手です。

余った紙なので、肩の力を抜いてのびのびと使えるというのがポイント。

 

ふだん使わない色で画面を構成したいときの色彩計画にも重宝します。

 

「この塗りいいなあ」「この紙はこの塗り方だと味が出るんだ」など、

肩の力を抜いてのびのびと描いたからこそわかることもあります。

 

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↑にじませたときに独特のテクスチャが出るけれど、

個人的にあまり好きではないので、本番では使わなくなった水彩紙。

余った紙は、色彩計画用として活躍しています。

 

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