水彩をはじめてよかったと心から思います ~今回はわたしたち自身のお話を~

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「水彩に興味があるけれど、実際にはじめるのは……」

「いつかはやってみたいけれど」という方も多いと思います。

 

今回はわたしたちのお話をしてみたいと思います。

何をかくそう、わたしたち自身もずっとそうだったのです。

 

失敗するのが怖かった

わたしたちが「描きたい」から「実際に描く」までには

けっこうな苦労がありました。

 

水を使う、筆を使う、なんだか難しそう、うまくできないんじゃないか。

自分にあわないんじゃないか……。

 

やってみたいという気持ちはあるのに、

いろんなことが頭の中で渦巻いて、なかなかはじめることができませんでした。

 

ひとことでいえば、失敗するのが怖かったのです。

 

今思えば、はじめてなんだから失敗して当たり前じゃないですか。

でも、そのときはすごく怖かった。

 

下手な絵になるのが怖かった、

下手なことを知るのが怖かったのかもしれません。

 

うまくできなかったら、なんだか負けたような気持ちになる。

そんな思いもどこかにあったと思います。

 

絵って、紙の上に形になって現れますから、

自分はたったこれっぽっち……

それを知るのが恐ろしかったのかもしれません。

 

よくわからないプライドが邪魔をして

「大人なのに子供みたいな絵になったらどうしよう」

これって考えてみれば、よくわからないプライドですよね。

 

だけどこういうプライドって、絵に限らず

大人になれば、誰もが多かれ少なかれ持っているものだと思うのです。

 

うまくできなかったら恥ずかしい。

下手だったらみっともない。

「できない自分」に出会いたくない。

 

それはよくわからないプライドだけど、

プライドであることに変わりはないから、傷つくのはつらい。

 

だったらどうしたらいいのか。そう、やらなければ避けられます。

描かなければそれに触れなくていい

 

「たっぷりと時間のとれるときに」「今忙しいからまた今度」

なんだかんだと、もっともらしい理由をつけては

水彩をはじめることから逃げていました。

 

だけど……。

 

そんな理由をつけたって、

はじめたい気持ちがなくなるわけではありません。

 

でも、はじめられない。この繰り返し。

そんな状態がずるずると続きました。

 

このままずっといくのかな

だけど、あるときこう考えたんです。

このまま「いつかやりたい」で終わっちゃっていいのかなと。

 

「今のままだったら、決してはじめることなく

ずるずるといっちゃうんだろうなあ」と思ったんです。

 

でも、そう考えたからといって、

「下手な自分を知ることになったら……」という恐怖、

最大の難関がなくなるわけではありません。

 

じゃあ、どうしたらいいのだろう。

 

……あ、そうか!

 

ふとあることに気づきました。

 

考え方を変えてみたらどうだろう

「下手を知る」と考えるからいけないんじゃないかな。

だったら、そこから目をそらせばいいのでは?

 

と考えたのです。つまり、今ではなく未来をみればいい

 

「○ヵ月後にそこそこ描けるようになればいい」

こう考えるようにしました。

 

「○ヵ月後にそこそこ描けていればいい」わけですから

はじめたときからそこそこ描ける必要はないということです。

 

極端な話、今はしっちゃかめっちゃかでも、めちゃくちゃな絵になってもOK!

ぐらいに考えるようにしたのです。

 

すると面白いもので、すごく気が楽になって

軽い気持ちで「ちゃっちゃと描いちゃお♪」「ちょこっと描こ♪」と

思えるようになったのです。

 

あれほど躊躇していたのが嘘のようです。

 

初水彩は、小さなスケッチブックにちょこんと描いた小さな絵。

 

今見ればとても稚拙な絵ですが、ガチガチに緊張した絵ではなく

のびのびとたのしく、いいノリで描いています。

 

テクニックも何もありません。でも吹っ切れたからこそ描けた、

わたしたちにとっては「とてもいい絵」です。

 

わたしたちは、こうして「描きたい」から「実際に描く」に変わりました。

 

きっと同じ思いの人も

わたしたちがはじめるのを邪魔していた「壁」。

 

思いきりのいい人なら、あっという間に飛び越えられたものでしょう。

 

「やりたいんならさっさと始めればいいじゃん」と思う人もいるでしょう。

でも、わたしたちにとっては大きな問題だったのです。

 

「水彩に興味はあるんだけど」という声をちょこちょこといただきます。

でも、実際にはじめるとなると、

いろいろと考えてしまう人もきっと少なくないと思います。

 

そんなみなさんの中には、以前のわたしたちと同じような気持ちの人も

きっといることと思います。

 

水彩をはじめてよかったと心から思います。

水彩をはじめて、毎日が大きく変わりました。

 

描いていないときでも、

まちを歩いたり、かわいいものやたのしいものを探したり

花、風景、ひと、どうぶつ、いろんなものを見るようになりました。

 

かけがえのないもの、こんなにあるんだなあ。

何気ないものでもとってもステキ、いっしょうけんめい。

 

水彩をはじめなければ気づくことはなかったでしょう。

感動したり、感激することってこんなにあるんだなあと日々感じています。

 

今、同じような気持ちで迷っている方がいたらと思いこの記事を書きました。

 

長い記事となりました。

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

 

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【この記事を書いたひと】
Suisai Tribute Team (ryota&midori/Airy)

岐阜県大垣市で
たのしい水彩画&水彩イラスト教室を開催中♪
みなさんと描きたいもの、いっぱいあります。
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