水彩 混色について知っておきたいこと~2~
水彩をはじめたばかりの方が、悩むことの多い「混色」について
今回はその2です。→前回の記事はこちら
水彩 混色について知っておきたいこと その4
混色をした色は、いろいろな表情が出ます。
まず単純なところでいうと、
チューブから出したそのままの色を塗るよりも
重みや深みがあるように「みえやすい」です。
たとえば、混色してつくった緑色を塗った場合、
緑の部分だけでなく、もとの色がちらちらと顔を出すような部分も
出てきたりして、緑色の中にもいろいろな表情が出ます。
これが単色を塗るのとは違う部分で、いい味が出て
かっこよかったりステキにみえたりします。画面にもいい変化が出ます。
水彩の特色を生かしたおもしろさの1つでもあります。
「このコクとまろやかさ、これはただのスープじゃない、何が入っているんだ」
みたいな、料理の隠し味みたいな感覚で考えてもよいかと思います(笑)。
水彩 混色について知っておきたいこと その5
そうそう、これを忘れてはいけませんね。
混色は、単色にはない色をつくることができます。
たとえば、
「チューブから出した色はキレイなんだけど、
この部分に使いたい色となんだか微妙に違うんだよね~」
というときは、まさに混色の出番です(笑)。
その「微妙に」の部分を自分で調整できるのが混色です。
どうしたら、今使いたいと思っている色に近づくかを考えながら、
いろいろ試してみましょう。
いい色ができたら、どうやって作ったかを忘れずにメモをしておくと、
これからの作品づくりに役立ちます。
そうして自分だけの混色レシピをつくっていくのも
たのしいものですよ(オススメ!)。
水彩 混色について知っておきたいこと その6
混色というのは「しなければならない」ものではありません。
あざやかさを前面に出したい場合や
ポップなイラスト風に仕上げたいときなどは
混色をしない、という選択肢もあります。
作風によって、最適なチョイスをするのがよいかと思います。
Your Message