水彩 混色について知っておきたいこと~1~
水彩をはじめたばかりの方が、悩むことの多い点が「混色」だと思います。
入門書などをみても、明度とか彩度とか色相だとかいろいろな用語と一緒に
載っていたりして、「わけわかんないよ!」という方もいると思います。
ここでは難しい用語を使わずに
なぜ混色をするのか、混色の意味について書いていきます。
こういう感じの理解の仕方でも十分いけると思います。
水彩 混色について知っておきたいこと その1
絵具(絵の具)はチューブから出した色がいちばんあざやかです。
この点をまず押さえておきましょう。
で、その色にほかの色を混ぜると(これが混色ですね)、違う色ができます。
ですが、色を混ぜると、
あざやかさは落ちて、色合いがしずんで(くすんで)いきます。
水彩 混色について知っておきたいこと その2
自然界にある色は、たいていの場合、
チューブから出した絵具の色よりくすんでみえます。
(一部の例外をのぞき、ほとんどのものがそうです)
照明や材質にもよりますが、
雑貨や静物なども当てはまるものが多いかと思います。
ほとんどの場合、絵具のチューブから出したそのままの色よりも
ややしずんだ感じ、あるいはくすんでみえます。
つまり、描きたいものの色合いに近づけるためには、
チューブから出した色そのままではあざやかすぎるので、
混色をしてくすませる(あざやかさを落とす)わけです。
これはモチーフに近い色になるように混色をしていると
自然にやっていることでもあるのですが、
こういう考え方も知っておくと、よりたのしくなるかと思います。
水彩 混色について知っておきたいこと その3
マイルドにするために混色するという考え方もあります。
チューブから出したそのままの色をぜひ使いたいのだけれど
どうもあざやかすぎる、ギラギラした感じになってしまうというときは
たとえば、肌色系の色を混ぜるとマイルドになるという方法もあります。
この場合は、くすませるというより、
「あざやかさをほんの少しおさえる」という感覚でとらえると
やりやすいかと思います。
この項目、次回(水彩 混色について知っておきたいこと2)につづきます。
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