figure-drawingについて

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このサイトにあるfigure-drawing(人を描く、人物画)は、

いわゆる水彩画のスタンダードとは少し違ったアプローチをしています。

 

先にいっておきますと、

figure-drawingのfigureは、人形や模型の「フィギュア」ではありません(笑)。

「人物(または人物の絵)」という意味です。

(ちなみに、figure-drawingは教室ではやりません。)

 

tribute12102

 

なぜこのスタイルか

もともとはリアルタッチ(実物そっくりに描くスタイル)で

人物を描いていたのですが、描いているうちに

自分の中でなんだか物足りないなあという部分があったのです。

 

なぜなら、心ひかれた表情やまなざしを描きたい。

それが人を描きたいと思う動機だったからです。

 

モデルさんや人にポーズを取ってもらうと、なかなかそうはいきません。

 

なんというか、自分が心ひかれる表情やまなざしというのは

動いている中でみられるもの、その瞬間だけのものなのです。

 

どれも日常の中にある、瞬間瞬間のものですから

「ちょっとそのままにしていて!今描くから!」なんてことはできません(笑)。

 

そこで考えたのが、そうした表情やまなざしを記憶にとどめ、

それをもとに「ひとをつくる」ということでした。

 

水彩画の人物技法

 

見たものからつくりあげていく

心ひかれた表情やまなざしを記憶しておいて、それを絵に落とし込む。

髪型も顔のつくりも、それにあわせてつくっていく。

 

figure-drawingはそんなスタイルで描いています。

 

もしかしたらこれは、「私たちが水彩を好きになった理由」で書いた

「みたものから世界をつくりあげていく」の

1つのアプローチともいえるかもしれません。

 

一般の水彩画でいう「人物画」と見てくれはずいぶんと違うと思いますが、

人という「形」ではなく「ひとを描きたい」という思いで描いています。

yoyo05

↑こういうタッチの絵でも、

心ひかれた表情をもとに描いています(笑)。

 

今回はちょっとした制作秘話でした。

では、今日もたのしみましょう。

 

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